クメールの探求


小側柱を調べる
   NO1



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カンボジアの地方のクメール寺院を訪れると まだ 人々が訪れない寺院が多くあり
その寺院の規模 状態などと 年代が気になります

その時 大変 参考になるのがリンテルで その次に参考になるのは リンテルを支える小側柱では
その小側柱を紹介します 



NO1


小側柱はリンテルの下の
左右にあり リンテルを
支えています
ほぼ 100%砂岩で造られ
います

6世紀から13世紀までの
クメール寺院の
リンテルを支えていますが
年代が変わると
その小側柱に描かれている
デザインが変わり
リンテルと同じように
年代の推測の
参考になります


アンコール ワット遺跡群
東メボン

10世紀

プレ ループ様式


NO2


小側柱は円柱と角柱の
タイプがあり
主に6世紀から
9世紀までが円柱で
8世紀に
角柱が現れます

コンポン チャム州

ハイ チエイ

7世紀
サンボール プレイ クック
様式


NO3


バッタンバン州
プノン バノンの境内に
転がっている小側柱

この寺院の伺堂 塔門は
13世紀の創立

しかし この小側柱は
11世紀の
バプーオン様式のもの

すなわち
今の建物は再建されたもので
クメール寺院では

多く再建された寺院が多い
 

NO4


この小側柱に無地部があります

9世紀から12世紀の
リンテルはこの無地部に
三角紋が描かれていましたが
無地に

さらに
花柄紋が描かれています

この二点がバイヨン様式の
特徴です

アンコール ワット遺跡群

バンテアイ グディ
バイヨン様式

このページに4枚の小側柱を紹介しましたが それぞれの紋様が違っています

NO 特徴
NO1  プレ ループ様式 10世紀で 大きな三角紋で上下に描かれています
NO2 
サンボール プレイ クック様式 7世紀で まだ円柱で紋様が描かれるところは 円柱の上部のみです
NO3  バプーオン様式 11世紀で三角紋が小さくなり X字紋が大きくなる
NO4  バイヨン様式  12−13世紀初め 三角紋がなくなり そのところが無地部に 花柄紋が描かれる


この様に小側柱は年代で 紋様が変わります


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