クメールの探求

「石像のダメージ」

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 水のダメージ石像 NO1 「デヴァターのダメージ NO1」



シエムリアップ州  ベン メリア  「アンコールワット様式  12世紀」

画像の中に5体のデヴァターが描かれています  皆  水の影響を受け デヴァターが溶けています
ベン メリアは砂岩採石場から8KMほどの所にあり ベン メリア付近にも5ケ所にアンコールワット様式の寺院があり
アンコールワット様式の寺院はアンコールワット遺跡群にも多くあり 皆 同じ クレーン山の裾野から砂岩を採掘して
それぞれの寺院を建設したと考えます

ところがベン メリアのデヴァターは9世紀から13世紀までの寺院に描かれているでデヴァターで 
ダメージが 一番 激しいのでは

  何故?   原因 「水」では

すべてのデヴァターは水でダメージを   

それは  アンコールワット第三回廊に描かれているデヴァターは 前に雨水を遮る木々などなく デヴァターに直接 雨水が
当たり それなりの雨水がデヴァターに 

そして 雨が止んだ後 太陽の光により 乾燥開始  

乾燥化が 進む

それに対して  ベン メリア  デヴァター付近に樹木が生い茂り 光が多く当たらず  乾燥化が進まず

デヴァターが水のダメージを 多く受けたのでは?



   NO1

シエムリアップ州

プレア コー

「プレア コー様式 9世紀」

デヴァターの右側の
建物上部から水が
流れ落ち デヴァターの
右側に大きくダメージを
与えました





   NO2


アンコールワット遺跡群


プラテート クローム

「バケン様式 10世紀」

建物の上部から
雨水が流れ落ち
結果 水の流れた所が
白色に変色

白色の所がダメージを
   NO3


アンコールワット遺跡群


北クリアン

「バプーオン様式  11世紀」

デヴァターの上から水が
流れたのでは




  NO4


アンコールワット遺跡群

アンコールワット

「アンコールワット様式  12世紀」


デヴァターの数も多く
水の被害の多い
アンコール ワット


建物の上部から流れ落ちた
水は 建材とデヴァターを
溶かし 又  剥離現象も
見られます


この様な水による
大きなダメージは
他の国では見られません

クメール  世界一

脆い砂岩では
   NO5


アンコールワット遺跡群

トマノン

「アンコールワット様式  12世紀」


画像手前は
ドヴァラパーラ像は雨を受け
それなりのダメージが

後部のデヴァターは
雨を受けず
状態がよい

   NO6


プリヴィヒア州

大プリア カーン


「バイヨン様式 13世紀」



上記 紹介したデヴァターは 皆  水によるダメージを受け 溶けているように見えます 9世紀から13世紀まで年代に関係なく ダメージを受けています


他の国の石像 「インド」(他の国を見てみると)


  NO1


他の国の石像の雨による
ダメージは



インド 


アジャンター石窟 「5世紀」

画像の石像は
雨に当たる外壁に描かれていますが
水の影響は見られません
 
   NO2


インド 

カジュラホ 「11世紀」

画像の石像は
雨に当たる外壁に描かれていますが
水の影響は見られません


7回ほどインドを訪れ
多くの外部に描かれている
石像を見ましたが
水でのダメージのある
石像は見られません
 

インド  スリランカ  インド ネシアなどの寺院を多く訪れましたが 外部に描かれている石像は クメールがダントツのダメージが激しい
クメールで使用されている砂岩が  脆いものを使用しているのでは 

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